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関連リンク


東日本大震災 生活・産業基盤復興再生募金 ヤマト福祉財団

公益財団法人ヤマト福祉財団




東日本大震災復興支援へ向けた
寄付について


●ニュースリリース


●メッセージとご報告

宅急便ひとつに、希望をひとつ入れて。

助成先の復興再生事業について、4月のご報告です。

一年をかけて、全国のみなさんの力で
合計142億3,608万1,360円にもなった寄付金。
宅急便1個につき10円の寄付は3月31日をもって終了しましたが、
一年間で集まった寄付金のすべてを被災地の支援に活かし、
見える形にしていく公益財団法人ヤマト福祉財団の活動は続いています。
寄付金がどこで、どのように活かされているのか。
その結果、具体的に何が生まれるのか。
「見える支援・速い支援・効果の高い支援」を目指す私たちの、
月に一度のレポートは継続します。

4月26日、ヤマト福祉財団から以下の7事業へ、合計36億8,600万円の助成を決定した
ことについて発表がありましたので、ここにご報告いたします。
なお、この決定により助成件数は計31件に、助成総額は142億6,600万円になりました。

宮城県の海底清掃資材購入支援事業
寄付金は、海底のガレキ撤去のために開発された回収装置の購入に使われます。第一次の
助成による4漁業、計38張りの回収装置が撤去に有効なことが実証されたため、追加で助
成するものです。

宮城県の気仙沼水産加工業協同組合の仮設水産加工場施設設備整備事業
寄付金は、気仙沼市の仮設水産加工団地内で事業再開する水産加工場施設工事の費用及び
設備機器類の購入に使われます。

岩手県の三陸漁業生産組合「いわて三陸」夢あふれる漁業モデル創出プロジェクト
寄付金は、求められる品質の魚を丁寧に漁獲し、加工チーム・販売チームと協働で高鮮度、
高付加価値の魚介を安定供給できる体制をつくるための漁具資材や養殖用具等の購入及び
設備の整備に使われます。

福島県の公立小野町地方綜合病院整備事業
寄付金は、地域医療復興のため、小野町、田村市、平田村、川内村、いわき市にとって
唯一の総合病院の被災した旧館の建て替え費用に使われます。

福島県の南相馬市の鹿島厚生病院併設介護老人保健施設「厚寿苑」新設事業
寄付金は、被災により大幅に低下した高齢者保健医療、福祉機能の復旧に必要な介護老人
保健施設の新設費用に使われます。

●第三次助成先の一つである岩手県の「製氷・貯氷施設回復支援事業」では、
 2億3,333万円を上限とする助成が決定しています。3月24日、久慈市で
 製氷・貯氷施設災害復興新築工事の安全祈願祭・起工式が行われました。
 待望の新しい製氷・貯氷施設の完成は今年9月末の予定です。従来施設の製氷能力は
 1日20トンでしたが、約2.5倍の1日50トンになり、貯氷施設の能力も大幅に
 アップします。地元の漁船が水揚げする水産物の鮮度管理はもちろん、
 外来船の誘致への弾みもつき、久慈市の水産業・市場の完全なる復興にかける
 意気込みに満ちた起工式となりました。

●第二次助成先の一つである社会福祉法人「野田村保育会」では、今年11月に
 完成予定の野田村保育所の地鎮祭が4月11日に行われました。
 震災により施設を失った野田村保育所は、廃園となっていた旧新山保育所で保育を
 続けていますが、定員45名と少なく老朽化も激しいため、園児を分散せざるを得ません。
 復興に走り回る保護者のためにも、子どもたちを安全にあずかる施設が早急に必要です。
 子どもたちの命を危険にさらさないよう、安全な高台移転を考えていましたが、
 国の補助はつきませんでした。ヤマト福祉財団では、復興に向けた地域就労環境を
 一刻も早く良い状態にすることが必要と考え、昨年10月に保育所を高台に再建する
 費用2億8,000万円を助成いたしました。

●第二次助成先の一つである釜石市漁業協同組合連合会では、移動式砕氷車両と殺菌冷海
 水製造装置の第一次配備にあわせ、4月23日に竣工式が行われました。
 釜石港は昨年8月4日より、新浜町地区の第2魚市場の応急復旧で市場運営を再開して
 いますが、「より水揚げしやすい衛生的な市場へ」の機能回復が急務となっていました。
 今回の移動式砕氷車両の導入で、水揚げに不可欠な船積み用の氷や、市場内の氷を短時
 間で効率的に供給することが可能となります。また殺菌冷海水製造装置は水揚げされた
 水産物の保管に活用しますが、一般の氷よりも魚体損傷率が低く、温度管理を徹底でき
 るため、鮮度保持に有効です。水産物の衛生管理をより徹底し、産品の付加価値を向上
 させることで、一日も早い「釜石ブランド」の復活を目指しています。(2012年5月1日)

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