NEWS RELEASE
ヤマトホールディングス

平成30年度ヤマトグループ入社式 社長訓示(要旨)

新入社員のみなさん、入社おめでとうございます。

当社は1919年に創業し、1929年に「路線事業」、1976年に「宅急便事業」という2度のイノベーションを実現しました。そして今、物流をコストから「バリュー(付加価値)を生み出す手段」に進化させる第3のイノベーション「バリュー・ネットワーキング」構想を推進し、国内にとどまらないアジアを中心としたグローバルネットワークの構築、そして国内における地域活性化の支援に取り組んでいます。

みなさんもご存知のように、当社を取り巻く環境は目まぐるしく変化を続けており、ヤマトグループをはじめ、物流業界は今大きな変革期を迎えています。この急激な変化に対応するため、当社は昨年、宅急便のサービスレベルの見直し、宅急便基本運賃の27年ぶりの値上げ、そして法人のお客さまの契約運賃見直しなど、社員の「働き方改革」を中心に据えた様々な対策を講じてきました。こうした変革に対し、お客さまに多大なるご理解・ご協力をいただくことができているのは、第一線の社員のみなさんが、長きにわたりお客さまとのつながりの中で信頼を築いてきたことと、私たちが社会的インフラとして今後も成長し、世の中に良いサービスを提供し続けることへの期待の表れだと私は考えています。私たちはこの期待に応えていかなければいけません。

2019年の創業100周年、そしてその次の100年も当社が持続的に成長し続けることができる企業となるために、中期経営計画「KAIKAKU 2019 for NEXT 100」を策定しました。現在「働き方改革」を経営の中心に据え、3つの構造改革に取り組んでいます。

今世の中は、労働力人口の減少や、高齢化など社会的な課題が顕在化する一方、テクノロジーの進化により、生活やビジネスのスタイルも急速に変化しています。こうした環境変化の中、これからも世の中を支える社会的インフラを担う企業として、期待に応え続けていくためには、それを提供する社員のみなさんが、イキイキとお客さまに接することができる職場環境がなければなりません。

当社の社訓にある「ヤマトは我なり」は、「全員経営」を表しています。社員一人ひとりがお客さまに誠実に向き合い、その声に耳を傾け、ニーズにお応えし、そして喜んでいただく。このお客さまの喜びを、私たち一人ひとりが喜びや誇りに感じることでイキイキと働くことができる。こうした良い循環を生み出せる職場をつくるために、私たちはしっかりと「働き方改革」を推進する考えであります。

新入社員のみなさんに3つお願いがあります。[1]自主的・自律的に仕事に取り組むこと。そして、その際には、常に目的を意識することが大切です。目的を達成するために考えて行動することで、自主的・自律的な行動が自ずと身についていきます。そうすると仕事は面白くてやりがいのあるものに変わります。[2]変化に対するアンテナの感度を磨くこと。社会や生活が急激なスピードで変化する中で、当社は世の中のニーズをつかみ、常にお客さまに喜んでいただけるサービスを提供しつづける必要があります。そのためには、変化に対するアンテナを高く張り、世の中の変化に興味をもって対応することを意識してください。[3]チャレンジスピリッツを常に持つこと。ヤマトグループには果敢に挑戦し続けるDNAがあります。仕事をしていく上で、うまくいかないこともありますが、失敗を恐れずに挑戦することで、イノベーションは生まれます。チャレンジスピリッツを忘れないでください。

今年度は「NEXT 100」に向けて、「働き方改革」を中心とした3つの改革、そして未来へ向けた大きなチャレンジを進める大事な年です。一人ひとりの力を結集し、ヤマトグループの未来を一緒に創っていきましょう。

以上

ヤマトホールディングス株式会社
代表取締役社長 山内 雅喜

平成30年度ヤマトグループ入社式のお知らせ

YAMATO HOLDINGS CO., LTD.