平成29年11月1日
長良川鉄道株式会社
ヤマト運輸株式会社

長良川鉄道とヤマト運輸が鉄道を利用した「客貨混載」を開始
〜11月6日から11月17日の間、鉄道で宅急便を輸送する実証実験を実施します〜

長良川鉄道株式会社(岐阜県関市:代表取締役社長:日置 敏明、以下「長良川鉄道」)とヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(東京都中央区:代表取締役社長:長尾 裕、以下「ヤマト運輸」)は、本年11月6日から11月17日までの間、岐阜県関市の関駅と郡上市の美並苅安駅の区間で、鉄道を利用した客貨混載の実証実験を開始しますので、お知らせします。なお、本実証実験の検証結果をふまえ、2018年早期に本格運用を始める予定です。

1.背景

郡上市は岐阜県内で2番目に面積が広く人口密度が低いため移動に時間がかかり、ヤマト運輸のセールスドライバー(以下、SD)にとって大きな負担になっており、サービス品質を維持しながら集配の効率化を図ることが課題となっていました。

一方、長良川鉄道は、第三セクター鉄道として沿線住民の移動という生活の基本を守るとともに、観光振興等地域活性化の役割を担っており、地域のインフラとして路線を維持し続けるため、経営基盤の強化を進めています。

このたび、ヤマト運輸と長良川鉄道は、鉄道を利用した客貨混載輸送の実証実験を行います。SDの労働環境の改善や環境負荷の軽減といった効果を検証し、2018年早期の本格運用を目指します。

2.概要

  • (1)実証実験の内容

    ヤマト運輸岐阜ベース(関市)から郡上支店(郡上市)間の幹線輸送の一部を、長良川鉄道の列車で代替輸送します。実証実験の期間中、両社は、荷物の積み降ろし動線や輸送中の固定方法といった安全対策の検討やヤマト運輸のSDの労働環境の改善、また環境負荷の軽減といった効果を検証します。

(写真)長良川鉄道の車両

(写真)長良川鉄道の車両

(写真)車内で固定される荷物保管ボックス

(写真)車内で固定される荷物保管ボックス

(地図)客貨混載輸送の実施区間

(地図)客貨混載輸送の実施区間

<運用フロー>

3.本格運用について

長良川鉄道とヤマト運輸は本実証実験での検証を経て、2018年早期に、無人での客貨混載の本格運用を開始する予定です。

4.その他

鉄道による客貨混載は中部地区では初の試みです。

実証実験中は、駅や列車内における旅客等の安全確保のため、ヤマト運輸(株)のスタッフが列車に同乗します。

以上