カーディナルヘルスジャパンとヤマトロジスティクスが、
日本での医療機器供給を行うための業務提携を締結
〜コーディス製品に関わる基幹業務システムの導入から輸入通関、国内物流、請求処理まで
全てのプロセスをヤマトグループがサポート 〜

１．背景

日本のヘルスケア市場は超高齢化社会の到来を背景に拡大しており、ヘルスケア市場の一角をなす医療機器市場についても、同様に拡大が続くことが予測されます。こうした状況により効率的かつ迅速に対応すべく、CHJはYLCと業務提携することとしました。

カーディナルヘルスはヘルスケア製品やサービスの包括的企業として、米国では病院、救急センター、薬局などの医療施設向けに、信頼できるヘルスケア製品、医薬品、サプライチェーン効率化ソリューションなどを提供しております。日本国内では、2015年に買収した心臓・血管関連デバイス事業部門「コーディス」を基幹事業とし、冠動脈インターベンション治療（注）に必要な革新的製品群を取り扱っています。2016年11月には、日本国内において心血管・血管内分野の製品提供の幅を拡大すべく2つの戦略的契約を締結しました。

一方、YLCは各業界に特化した物流ソリューションの提供を進めており、メディカル業界に対しては「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の各種製造業許可を取得し、高度に専門化されたサービスを提供してきました。日本の高度化・多機能化が進む医療分野や、拡大するヘルスケア市場には多くのグローバル企業が注目しており、YLCはそのような日本参入を検討するグローバル企業へのサービスを拡大していきたいと考えています。

（注） 狭窄した心臓の冠状動脈を拡張し、血流の増加をはかる治療法で、血管内治療の一つ。

２．提携内容

• （1）輸入通関から法定表示工程・庫内管理、配送までの一貫したロジスティクスサービスの実現

  国内外に張り巡らされたヤマトグループの配送ネットワークを活用し、輸入通関から国内の配送までスムーズな国際一貫ロジスティクスサービスを実現します。

• （2）受注センター管理

  CHJ専用の受注センターを立ち上げ、製品の受注・売上入力から、請求書発行・入金管理、問い合わせ対応までをヤマトグループが管理します。（1）に記載した物流プロセスとの情報の一元管理が可能となり、効率的且つスピーディで安心な製品の提供体制を可能にします。
  ※受注センター業務の一部は協力会社によって運営します。

• （3）基幹業務システムの導入・技術サポート

  CHJの経営資源を有効活用するための基幹業務システム（ERP）を導入します。システムの設計から運営サポート、改修、メンテナンス、他システムとの連携構築をヤマトグループが行います。

３．カーディナルヘルスについて

世界的に医療製品・サービスを提供するカーディナルヘルス（Cardinal Health, Inc.）は、日々変化する世界でお客様の成功をサポートする幅広いソリューションを提供しています。サプライチェーンの効率、医療プロセスとパフォーマンスの最適化、臨床的に実証された日常的に使用される医療製品と医薬品の提供、シームレスな医療連携とより良い患者管理に向けて、患者様と医療従事者、保険機関、薬剤師、メーカーを結びつけるソリューションを通じて、医療のコスト効果を高めます。カーディナルヘルスは100年近くに及ぶ経験を持ち、フォーチュン500のトップ25にランクされ、フォーチュン・グローバル100にもランクインしています。当社は世界約60カ国の4万人を超える社員と共に、パートナーをサポートしています。
詳細はこちらのリンク先http://www.cardinalhealth.jpをご覧ください。またTwitterの@CardinalHealth（https://twitter.com/cardinalhealth ）においても最新情報を提供しています。

４．ヤマトホールディングスについて

ヤマトホールディングスは、「宅急便」を展開するヤマト運輸、法人向けに物流サービスを提供するヤマトロジスティクスをはじめ、情報システム、決済、生活支援サービスなどを手がける多くの事業会社を傘下に持つヤマトグループの持ち株会社です。2019年の創業100周年に向け「路線便事業」「宅急便事業」に次ぐ、第3のイノベーション「バリュー・ネットワーキング」構想を推進し、個人のお客様はもちろん、法人のお客様のビジネス競争力向上にも貢献します。国内では地域の自治体と連携し、地域活性化の取り組み「プロジェクトG（government）」を進め、グローバルではアジア各国で宅急便事業を展開すると同時に、クロスボーダー小口配送ネットワークの構築を進めています。「宅急便」のネットワークを基盤にグループ各社の機能を融合させ、常に新しい価値の創造に挑戦し続けます。