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北海道で路線バスが宅急便を輸送する「客貨混載」を開始
〜4路線で「客貨混載」を開始し、路線バス網の維持など地域住民の生活サービス向上を実現〜
名士バス株式会社(代表取締役社長:南原 眞一、以下「名士バス」)、士別軌道株式会社(代表取締役社長:千葉 繁夫、以下「士別軌道」)、十勝バス株式会社(代表取締役社長:野村 文吾、以下「十勝バス」)とヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(代表取締役社長:長尾 裕、以下「ヤマト運輸」)は、本年9月27日より、過疎化や高齢化が進む中山間地域におけるバス路線網の維持と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的として、北海道の路線バス4路線(恩根内線・下川線・朝日線・帯広陸別線)で「客貨混載」を開始します。
記
1.背景
近年、全国の中山間地域等で過疎化や高齢化が進む中、北海道では過疎地域の割合が約80%になり、特に過疎化が顕著な地域となっています。そうした中、路線バスの乗員数も年々減少し、高齢者の移動手段となるバス路線網の維持が課題となっています。また、物流業界においても、トラックドライバーの労働力人口減少による物流網の維持が課題となっています。
こうした課題を解決するため、平成28年7月より北海道運輸局主導のもと、4事業者(名士バス・士別軌道・十勝バス・ヤマト運輸)による「ひと・もの 協働輸送プロジェクト」を発足し、道内の4路線で路線バスが荷物を輸送する「客貨混載」の実証実験を開始しました。
このたび、約2ヶ月間の実証実験を終え、本格的に「客貨混載」を開始します。
2.取り組みの内容
(1) |
座席の一部を荷台スペースにした路線バスが運行 |
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宅急便を積載するため、座席の一部を荷台スペースとして確保した路線バスが運行します。 |
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【名士バス】 |
【士別軌道】 |
【十勝バス】 |
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【荷物の積載イメージ】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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(2) |
4路線の路線バスで宅急便を輸送(別紙:運用フロー図参照) |
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3.「客貨混載」によるメリット
(1) |
地域のお客さま |
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地域のバス路線網が維持され、安定的に路線バスを利用できることで、病院やスーパーなど多様な施設へアクセスでき、生活基盤の維持・向上につながります。 また、ヤマト運輸のセールスドライバーが各地域(美深町・下川町・朝日町・陸別町)に滞在できる時間が増えるため、お客さまからのご要望に対して柔軟にお応えできるようになります。 |
(2) |
バス会社(名士バス・士別軌道・十勝バス) |
路線バスの空きスペースで宅急便を輸送することで、バス路線の生産性が向上し、バス路線網の維持につながる新たな収入源を確保することができます。 |
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(3) |
物流会社(ヤマト運輸) |
トラックの走行距離が1日約60km削減され、CO2排出量の低減につながります。 |
以上