報道関係者各位
平成29年3月1日
BSIグループジャパン株式会社
ヤマトホールディングス株式会社
BSIグループジャパン株式会社(東京都港区、代表取締役社長 五十嵐 泰文、以下BSIジャパン)は、ヤマトホールディングス株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 山内 雅喜、以下YHD)からの依頼に基づき、小口保冷配送サービスに関するPAS規格 PAS 1018:2017(以下、PAS 1018)を、2017年2月28日に発行いたしました。
記
保冷宅配便サービスは、世界各国での経済成長や通信販売の拡大により需要が高まっています。しかし、日本国外では、必ずしも十分な品質のサービスが提供されていない現状があります。そこで、生活者の安全性や利便性の向上、地域経済の活性化、小口保冷配送サービスに関わる市場の健全な成長に貢献したいという考えのもと、PAS 1018の策定プロジェクトを進めておりました。規格策定には、日本国内の保冷宅配便サービスを扱う事業者をはじめ、海外の組織も複数参画しました。
PAS 1018は、保冷車両を用いた保冷配送サービスのうち、途中で荷物を積み替える輸送形式のサービスを対象にしたものです。車両に搭載されている保冷庫などの空間の温度管理を軸とし、配送中の積み替え作業に関する要求事項を規定しています。
現在、日本の物流企業は、アジアの旺盛な物流ニーズを取り込むとともに、質の高い物流システムの海外展開を通じ、アセアン地域等における物流環境の改善に向けて貢献すること等が求められております。また、海外の物流企業との競争も激化している中、適正な競争環境を主体的に構築していくという観点が重要です。このため、日本の物流企業が有する質の高い物流システムの規格化・国際標準化等を推進し、その海外展開を図ることが有効な手段です。
これを受け、2016年3月より、オールジャパン体制で物流システムの国際標準化を推進することを目的として、国土交通省主催で官民からなる連絡検討会が設置されました。これまでに計4回開催されており、PAS 1018に関しても先行事例として中心的な議題に取り上げられております。
「我が国物流システムの国際標準化等の推進に関する連絡検討会」
URL:http://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/seisakutokatsu_tk_000023.html
今後、アジアを中心とした各国の物流事業者がPAS 1018の認証を取得することで、サービス品質を向上し、お荷物を送る方や受け取る方が安心して小口保冷配送サービスを利用できる社会の実現を目指します。
PAS 1018の発行を受けて、BSIジャパンは、認証サービスの提供を開始すべく、認証スキームの運用に必要な体制を整えてまいります。
ヤマトグループは、PAS 1018の認証取得に向けて準備を進めてまいります。
BSI(British Standards Institution:英国規格協会、以下BSI)は、1901年の設立以来、世界初の国家規格協会として、そして、ISOの設立メンバーとして活動する、規格策定のプロフェッショナルです。現在、150カ国以上で64,000組織以上のお客様の活動に貢献しています。BSIが開発した多くのBS規格(英国国家規格)は、ISO 9001、ISO 14001、ISO/IEC 27001などのISO規格の原案として採用されており、その実績は世界随一を誇ります。
BSIジャパンは、1999年に設立されたBSIの日本法人であり、マネジメントシステム・医療機器の認証サービスとトレーニングコースの提供をメインとし、規格開発のサポートを含め規格に関する幅広いサービスを提供しています。国内に60社以上ある審査機関の中でも多くの規格の認証サービスを提供している審査機関の一つであり、業界をリードする審査機関です。また、日本ならびに世界のお客様に対しPASを策定・発行するサービスを提供しています。日本国内でこのPAS規格策定サービスを行えるのはBSIジャパン唯一となります。
URL:http://www.bsigroup.com/ja-JP/
BSI SHOP(BSI英国サイト)から直接お求めいただけます。
URL:http://shop.bsigroup.com/PAS1018
※BSI SHOPでの発売は、3月2日以降となる場合があります。
以上
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