NEWS RELEASE
ヤマトホールディングス

平成28年度ヤマトグループ入社式 社長訓示(要旨)

新入社員のみなさん、入社おめでとうございます。今年はヤマトグループ全体で新入社員
869名を迎えることができました。ヤマトグループを代表してみなさんを心から歓迎します。

1.ヤマトグループの歴史はイノベーションの歴史

ヤマトグループの創業は1919年。その当時日本に204台しかなかったトラックのうち、4台を保有してトラック輸送事業を開始しました。創業からのパイオニア精神を受け継ぎ、ヤマトグループは現在に至るまでに2度のイノベーションを実現してきました。第1のイノベーションは1929年の「路線便事業」の開始です。それまでのトラック貸切輸送から、日本で初めて定期定区間の混載輸送を開始しました。第2のイノベーションは1976年の「宅急便事業」の開始です。今年40周年を迎えた宅急便は、これまでお客様のニーズに合わせて次々と新たなサービスを拡充させ、生活やビジネスになくてはならない社会的インフラとして成長し、ヤマトグループの存在感を高めてきました。そして現在、第3のイノベーション「バリュー・ネットワーキング」構想を進めています。ネットワークを革新し、物流をコストから「バリュー(付加価値)を生み出す手段」に進化させ、物流の改革を通じて、日本の成長に寄与したいというビジョンを掲げて推進しています。今年9月には中部ゲートウェイ、来年には関西ゲートウェイがオープンします。日本と東南アジアを結ぶ地政学的な戦略拠点として、昨年新たに沖縄グローバルロジスティクスセンター「サザンゲート」も開設し、構想は確実に前進しています。

2.創業100周年、さらにその先のヤマトグループが目指す姿

ヤマトグループは2019年に創業100周年を迎えます。それに向けて現在「DAN-TOTSU経営計画2019」を進め、「アジアNo.1の流通・生活支援ソリューションプロバイダー」になることを目指しています。ここでは、ヤマトグループが持つIT(情報)・LT(物流)・FT(決済)を組み合わせ、「お客様」「社員」「社会」「株主」の4つの満足をダントツにすることを目指しています。また、事業戦略として「よりグローバルに」「よりローカルに」という2つの軸を持ち、アジアでのネットワークの展開と、日本国内での社会的インフラとして行政(地方自治体)と連携し地域活性化を目指しています。行政との取り組みは「プロジェクトG(government)」と名付け、企業活動を通じて地域経済の活性化と地域住民の利便性を向上させる新たな価値を提供していくCSV(Creating Shared Value)いう考え方の下で進めています。そして、創業100周年の翌年には、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」が開催され、ヤマトホールディングスは「世界が驚く、物流をつくろう。」というキャッチフレーズのもと、「荷物輸送カテゴリー オフィシャルパートナー」として参画します。大会の運営ならびに日本の持続的な発展に向けた様々な価値を世の中に提供し、創業100周年のその先もさらに、社会的課題を解決するリーディングカンパニーとして、グローバルに活躍する企業になりたいと考えています。

3.ヤマトグループが大切にしていること

創業から受け継がれている最も大切なもの、それが社訓です。「ヤマトは我なり」は全員経営、「運送行為は委託者の意思の延長と知るべし」はサービス第一を、「思想を堅実に礼節を重んずべし」はコンプライアンス重視を表しています。この社訓はヤマトグループの企業としての在り方の根幹です。ヤマトグループもしっかりとこれを満たせる企業を目指して、時代の変化に合わせて変えるべきものは変えていき、サービス第一や全員経営など変えてはいけないものは変えずに磨いていく、「ヤマトらしさ」を大切にしたいと考えています。

4.新入社員のみなさんにお願いしたいこと

【自主性・自律性】

会社の中に必要のない仕事はありません。どの仕事にも意味があり大切です。どんな仕事であっても一生懸命取り組むようにしていきましょう。その中でも大切なのは、仕事に取り組む際に、常にその目的を意識することです。目的の持ち方によって、仕事の進め方は変わります。目的を意識し、それを達成するために自ら考えて、決定し、行動することによって、はじめて自主性・自律性が生まれてくるのです。そうすると仕事は間違いなく面白くてやりがいのあるものに変わります。

【世の中の変化への対応】

今、社会の構造や生活環境はとても早いスピードで変化しています。ヤマトグループもその時の社会やお客様のニーズにあった新たな価値を提供していく必要があります。そのためには、自分自身のアンテナを高く張り、感度を高めて自分たちが変化にしっかり対応すること。世の中の変化に興味をもち、自身も変えていくことを常に意識して仕事をしていただきたいと思います。

【チャレンジスピリッツ】

どんな仕事でもうまくいかないことや、失敗することもあります。ともかくやってみる、挑戦してみることから、イノベーションは生まれます。チャレンジ精神を忘れずに日々何事にも取り組んでください。

新入社員のみなさんは、ヤマトグループがまもなく創業100周年という大きな節目を迎え、さらにそれを超えて進化していく為の原動力として、ヤマトグループの成長する姿を見ることが出来る非常に良いタイミングに入社されたと思います。

是非、世のため人のために新たな価値を創造し、ヤマトグループの未来を一緒に作っていきましょう。

以上

ヤマトホールディングス株式会社
代表取締役社長 山内 雅喜

平成28年度ヤマトグル−プ入社式のお知らせ

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