公益財団法人ヤマト福祉財団
 
平成27年2月16日

公益財団法人ヤマト福祉財団

[福島県小野町「公立小野町地方綜合病院」整備事業]
「地域復興のシンボルであり、地域医療の最後の砦となる病院に」
施設完成に伴い落成式が行われました

2月14日、公益財団法人ヤマト福祉財団(本部:東京都中央区、理事長:有富 慶二、以下:ヤマト福祉財団)「東日本大震災 生活・産業基盤復興再生募金」の第5次助成先の一つである公立小野町地方綜合病院企業団(以下:小野町病院)では、かねてより建設中の『公立小野町地方綜合病院』が完成し、落成式を執り行いました。

小野町は福島県いわき市と郡山市のほぼ中間にあたり、中心に夏井川が流れ、四方を阿武隈高原中部県立自然公園の山々に囲まれています。小野町病院は60年前に小野町、田村市、平田村、川内村、いわき市の5市町村が出資して開設した総合病院です。

昭和45年に旧館が、平成2年には新館が建設されました。入院病床は119床、外来診療は内科をはじめ12科の診療を行い、この地域で不足する婦人科、小児科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科の診療、また人工透析治療、訪問看護などの在宅医療も行い、市町村や老人福祉施設と連携した地域福祉への貢献と、さまざまな角度から地域住民の医療を支えるかけがえのない存在です。しかし、東日本大震災により甚大な被害を受け、地域の医療を担う病院としては早急に補強か建て替えが迫られていました。小野町病院は、国や県、市町村からも財源措置がとられないなか、本助成に申請。ヤマト福祉財団では地域医療復興のため、地域唯一の総合病院の建て替え費用20億円の助成を平成24年4月24日に決定しました。その後小野町病院ではこの助成とともに、県の浜通り地方医療復興計画による補助を受けて、警察や消防署が隣接する町の中心地に4階建ての新しい病院の建設の計画を進めました。災害時には1階のロビーでトリアージができるよう設計され、これまでにはなかった救急医療体制も整える予定です。平成25年10月4日に新設工事、起工式が行われ、この度の落成式を迎えました。

落成式で藤井文夫小野町病院企業団企業長は「地域の中核病院として患者さん中心の医療を実践し、信頼される病院を目指して職員一同、役割を果たしていきます」、また大和田昭小野町病院企業団理事者会理事長(小野町町長)は、「当病院の完成は地域復興のシンボルであり、地域医療の最後の砦として、保険、医療、福祉、介護の充実を図っていきます」と挨拶をされました。


小雪がちらつく2月14日、竣功碑除幕式で式典がスタート。左から4番目が有富理事長

小雪がちらつく2月14日、竣功碑除幕式で式典がスタート。
左から4番目が有富理事長

 

[新施設の概要]3月3日開設となります


  • ●建物:鉄骨造り(耐震構造U類)、地上4階+塔屋階
  • ●敷地面積:7,543.27u ●延べ床面積:8,620.68u ●一般駐車場:77台
  • ●診療科目:12科 病床数:119床(一般病棟60床、療養病棟59床)
「地域に信頼される病院へ」と、挨拶された藤井企業長

「地域に信頼される病院へ」と、挨拶された藤井企業長

「地域医療の最後の砦として充実を図りたい」と大和田理事長

「地域医療の最後の砦として充実を図りたい」と大和田理事長

落成を迎え、3月3日に実質稼働が予定される小野町病院 病院入り口に立てられた竣功碑

落成を迎え、3月3日に実質稼働が予定される小野町病院

病院入り口に立てられた竣功碑

15床を設備された明るい透析室 窓から明るい日差しが差し込む病室

15床を設備された明るい透析室

窓から明るい日差しが差し込む病室

効率よい導線が実現したナースステーション スペースを広くとった待合室

効率よい導線が実現したナースステーション

スペースを広くとった待合室

手術室 X線診断装置
手術室 X線診断装置

以上

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報道機関の方: ヤマトホールディングス株式会社 広報戦略担当
鈴木・片桐(03-3541-4141)まで
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