|
平成25年10月25日
弊社「クール宅急便」の常温仕分けに関して
弊社は、平成23年12月に関西地区で発生した「クール宅急便」の外気温輸送を受け、クール宅急便品質向上推進室を設置し、品質管理をさらに徹底するために必要な設備、資材の拡充、およびルールの徹底に全社を挙げて取り組んでまいりました。
にもかかわらず、一部の営業所でルールを無視した仕分けが行われていた事実が判明したことは、誠に残念であり、再発防止策に不備があったと心から反省しております。
弊社の「クール宅急便」は、営業所での仕分け時に一時的に外気温に触れますが、その時間を最小化するためのルールと手順を定めています。しかしながら本日報道された仕分け手順は、明らかにそのルールから逸脱しています。また、全営業所に緊急の実態調査を行った結果、一部にルール通り運用できていないおそれがある営業所があることが判明いたしました。
至急、「クール宅急便」に関わる全ての施設、営業所に対して再度ルールを徹底するとともに、さらに精度の高い調査を行った上、11月中に抜本的な対策を策定し、改めてご報告いたします。
これまで、クール宅急便をご利用いただいたお客様から健康被害などのお申し出はありませんが、お客様ならびに関係者の皆様方にご迷惑、ご心配をお掛けしたことを改めて深くお詫び申し上げます。
また、二度とこのような事態を招かないよう、さらなる品質の向上と、信頼の回復に努めてまいります。
以上
【資料】
1.クール宅急便について
・ | 冷蔵タイプは10℃以下、冷凍タイプは−15℃以下を温度帯とした2つの温度管理システムでお届けする商品です。 |
・ | お荷物は、必ず予冷をお願いしております。 「予冷」は冷蔵タイプ⇒10℃以下で6時間以上、冷凍タイプ⇒−15℃以下で12時間以上です。 |
・ | クール宅急便は、定温一貫輸送ではありません。積込み、仕分け、台車集配時等には、お荷物が短時間外気等に触れますので、温度変化が生じる場合があります。 |
2.荷物の仕分け手順について
(a) | セールスドライバーが集荷したクール宅急便は、集配車に搭載されているクール専用冷蔵庫に冷蔵と冷凍に分けて積み込み、センターへ輸送します。 |
(b) | センターへ到着後、集配車から温度管理された拠点間輸送用のコールドボックスに積み替えられ、仕分けターミナルであるベースへ輸送します。 |
(c) | ベース内で温度管理されたクール仕分け室にて、配達地区担当のベース毎に仕分けられた後、コールドボックス単位で幹線輸送します。 |
(d) | ベースへ到着後、ベース内のクール仕分け室にて、配達地区担当のセンター毎に仕分けられ、コールドボックス単位でセンターへ輸送します。 |
(e) | センターへ到着後、コールドボックスからクールコンテナや集配車毎に仕分けられ、集配車のクール専用冷蔵庫に冷蔵と冷凍に分けて、積み込みます。 |
(f) | セールスドライバーがお届け先へ配達します。 |
※1) | 上記、(b) および(e) の仕分け作業の際に、短時間外気に触れることがあります。 |
※2) | 参考:センターにてクール宅急便を仕分ける際の基準時間は、(1)コールドボックス1本あたりの仕分け作業時間5分以内、(2)宅急便センター仕分け時に外気に触れる時間30秒以内としています。 |