平成25年7月3日
厚木ゲートウェイ、羽田クロノゲートの竣工と、沖縄国際物流ハブの本格稼働を契機とした、
ヤマトグループの「バリュー・ネットワーキング」構想を発表
「物流の改革」を通じた日本経済の成長戦略に貢献
ヤマトホールディングス株式会社 (本社:東京都中央区、代表取締役社長:木川 眞)は、本日、物流改革を通じて日本の成長戦略に貢献する「バリュー・ネットワーキング」構想を発表しました。また、あわせて「厚木ゲートウェイ(GW)」を8月11日から、「羽田クロノゲート(CG)」を9月下旬からそれぞれ稼働させることを発表しました。
記
1.『バリュー・ネットワーキング』構想とは
(1)背景 |
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[1] | メーカーは製造コストを限界まで管理している一方、出荷後は物流業者任せのため、トータルコスト増となっている。 | |
[2] | 急速なグローバル化、ボーダレス化の進展で、取引先や生産拠点が分散・複雑化し、在庫量のマネジメントを含めた 「物流全体の最適化」ができていない。 | |
[3] | 大手ECとの競争が激化する流通業も、販売機会のロスを回避するための多頻度小口調達やリードタイム短縮が必要となり、物流コストは増加傾向にある。 | |
[4] | 震災後、BCPの観点で「在庫の分散によるリスクコントロール」の必要性が高まっている。 | |
ボーダレス化の中、特に「ものづくり」で世界をリードする日本の製造業や一次産業にとって、コスト削減は国際競争力の向上のための重要な継続課題です。しかし「製造コスト」や「人件費」は、すでに限界レベルまで切り詰められており、為替も不安定な状況が続くと予想されています。そのような中、コスト削減の余地が残っている最後の領域、それが「物流の改革」です。 |
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(2) | ヤマトグループの提案=「バリュー・ネットワーキング」構想(Value-Networking Design) | |
羽田CG・厚木GW・沖縄国際物流ハブが提供する圧倒的なスピードと、独自のLT・IT・FT、そしてコアコンピタンスである全国、アジアのラストワンマイルネットワークをシームレスに融合させ、物流のスピード、コスト、品質の全てを飛躍的に高める新たなソリューションの提供をスタートさせます。ネットワークの革新で、物流を「バリューを生み出す手段」に進化させ、「物流の改革」を通じて、日本経済の成長戦略に貢献する。それが「バリュー・ネットワーキング」構想です。 |
2.「バリュー・ネットワーキング」構想5つのエンジン
(1) | 「スピードと付加価値機能を一体化」した多機能スーパーハブ「羽田・厚木・沖縄」の本格稼働 | |
→ | 価値を付加しながら素早くネットワークを結節する「止めない物流」 | |
(2) | 「まとめて預かり、最適化しながら複数個所に届ける」をネットワーク上で素早く、確実に遂行する「FRAPS」(=Free Rack Auto Pick System) | |
→ | 出荷場所・出荷形態・出荷量を問わない「クラウド型のネットワーク」 | |
(3) | 「国際クール宅急便」のスタート | |
→ | 世界初「一貫保冷・国際小口輸送」ネットワーク | |
(4) | 出荷から到着までを、シームレスに「デジタル情報化」 | |
→ | 送り手、受け手が共有できる「物流の見える化」 | |
(5) | 「受け手(調達)」と「送り手(供給)」双方のニーズを同時に満たす | |
→ | 「デマンド・チェーン視点」のイノベーション |
3.『バリュー・ネットワーキング』構想が実現する「物流の改革」事例
『バリュー・ネットワーキング』構想が実現する「物流の改革」は、業種・事業規模を問いません。今後も含めた具体的な取り組みの事例は以下の通りです。
※)詳細は、別紙資料を参照ください。
(1)通販事業者向け |
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(2)第一次産業・生産者向け | |||||||||||||
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(3)流通・卸業向け | |||||||||||||
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(4)機械メーカー向け | |||||||||||||
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(5)デジタル機器メーカー向け | |||||||||||||
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(6)医療機械メーカー向け | |||||||||||||
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※添付 : 別紙資料(PDF.1,476KB)
以上
【お問合せ先】
報道機関の方: | ヤマトホールディングス(株)広報担当:松浦、片桐(03-3541-4141)まで |