平成22年2月15日
鉄道Webサービス実証委員会

鉄道コンテナの新情報システム「鉄道Webサービス」開発と運用開始のお知らせ


  鉄道利用運送事業者(フォワーダー)が主体となり構成する鉄道Webサービス実証委員会は、日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)及び通運関連団体の協力を得て「鉄道Webサービス」を開発し運用を開始いたしますので、お知らせいたします。


1. 背景
    地球環境問題に対する関心が高まる中、物流においては環境負荷の最も少ない輸送機関である鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフトが注目され、ご利用が拡大しています。
  一方で、鉄道コンテナの輸送状況の把握には電話やFAX等による問い合わせしか手段がなく手間が掛かるなど、お客様から指摘の多いレスポンスの改善が喫緊の課題となっていました。
  そこで、平成19年11月、インターネットを活用してお客様の戸口から戸口まで、最新の輸送情報をシームレスかつ迅速に提供することを使命とするプロジェクトを設置。討議を重ねた末、JR貨物が持つオンレールの輸送情報とフォワーダーが持つオフレール(集配)の輸送情報を結んだ革新的な情報システム「鉄道Webサービス」の開発に至りました。
  このシステムにより、鉄道コンテナ輸送は「便利」かつ「安心」してご利用いただくことができるようになります。さらに、CO2削減による地球環境の保護に大きく寄与することが可能。鉄道コンテナ輸送の導入をためらっていたお客様にとって、モーダルシフト推進のきっかけとなるでしょう。

2. 情報システムの名称
  「鉄道Webサービス」 (URL http://www.z-mail.jp

3. サービスの特長と主な機能
  (1) 導入も運用もコスト不要!!登録するだけでOK
      インターネットに接続できるパソコンがあれば、お客様は登録するだけでご利用いただけます。登録料金も会費も不要です。
お客様を担当しているフォワーダー会社が鉄道Webサービス実証委員会に参加していることが条件となります。
     
  (2) 最新の輸送情報をリアルタイムでお届けします!
      鉄道輸送中はJR貨物のTRACEシステム*1 とPRANETSシステム*2が、配達中はフォワーダーの情報システムがコンテナの輸送情報を把握します。お客様からお預かりしたコンテナの輸送状況や配達予定時間のタイムリーな情報をWebお問い合わせ、eメール通知サービスにて宅配便の荷物問い合わせ感覚で把握できます。
  *1 GPSとIDタグを組み合わせて、貨物駅構内におけるコンテナの位置管理を行うシステム
*2 GPSによって得られた位置情報を活用し、走行中の列車位置をリアルタイムに把握するシステム
   
  (3) 物流における環境貢献(CO2削減)度がわかります!
      鉄道輸送は環境に優しい輸送手段です。鉄道輸送を使うことでトラック輸送と比較して削減できたCO2削減量をご案内します。

4. サービスの本格運用開始日
  平成22年4月(予定)

5. 鉄道Webサービス実証委員会構成会社名
  (株)合通、札幌通運(株)、センコー(株)、中央通運(株)、トナミ運輸(株)、日本貨物鉄道(株)
博多運輸(株)、北海道通運(株)、(株)丸和通運、ヤマト運輸(株)(五十音順)

6. 今後の展開について
    すべてのフォワーダーがこのサービスを活用しお客様へのサービス提供が可能となるよう、ネットワークの拡大とさらなる機能の拡充を図ってまいります。

以上


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