平成22年1月27日 ヤマト運輸株式会社 |
宅急便サービスを飛躍的に向上させるための次世代NEKOシステム導入のお知らせ |
ヤマトグループのヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:木川 眞)は、さらに進化した宅急便サービスを提供するために情報システムを刷新し、これから順次新しい機器やソフトなどを導入していくことをお知らせします。 |
記 |
1. | 背景 |
ヤマト運輸では、昭和40年代より社内業務に情報システムを導入してきました。平成12年に導入した第5世代までの情報システムにおける開発時の主要テーマは、増加し続ける宅急便に対応する社内の業務効率化。そのため比較的閉鎖的なシステムであり、インターネットが普及する中では時代の流れに遅れをとるような側面を持ち合わせていました。平成17年に現行の第6世代のシステムを導入した際は、基本的な発想を「社内の業務効率化システムからお客様に便利なシステムへ」と転換し、徹底的に「お客様の視点」を意識して開発を行いました。 この度導入する「次世代NEKOシステム」では、ヤマト運輸とお客様とのコミュニケーションを深め、そこから生まれるご要望を実現していくことを目的にシステム構築を行っています。 |
2. | 次世代NEKOシステムの特長 |
輸送に際して発生する様々な情報をフルデジタルデータ化。お客様の要望に応じてデータベースとして構築し、ご満足いただけるサービスの提供に活用します。またそのデータベース群と、法人のお客様が運用するシステムとのデータ連携を容易にします。それによりヤマト運輸ばかりでなく発荷主様も、受け取るお客様のニーズに応じた高品質なサービスを実現していただけます。 次項の新サービスは、得られたお荷物受け付けの情報をお客様に提供して、ご希望をお伺いするもの。このように、今まではなかったコミュニケーションを可能にするのが次世代NEKOシステムです。 また使用する機器は社内に対してやさしいだけではなく、お客様とヤマトとの接点としてなじみやすいように工夫を施しています。乾電池の使用をやめることで、環境へのやさしさにも配慮しました。 |
3. | 次世代NEKOシステムにより可能となる新サービス |
次世代NEKOシステムを情報インフラとして活用する新サービスの第一弾として、「クロネコメンバーズ 宅急便 受取指定」を2月1日より開始いたします。クロネコメンバーズ(※注1)としてデータベースに登録していただいたお客様を対象に、宅急便のお届け予定を事前にeメールにてお知らせし、ご都合の良い受取日・時間帯や受取方法などを選んでいただくことで、「待つ」ストレスをさらに軽減することを目指すサービスです。 ※注1:宅急便を便利にご利用いただくための無料の個人会員制サービス(無料)です。 |
4. | 次世代NEKOシステム導入によるその他の効果 |
フルデジタル化による先送り情報の活用などによりイレギュラーの未然防止が図られ、きめ細かなサービス品質の更なる向上が期待されます。 現在取り組んでいる「満足創造3か年計画」などの中期経営計画における、経営戦略を実現するための柱となるのが「次世代NEKOシステム」です。 |
5. | 次世代NEKOシステムを支えるインフラの概要 | |||||||
(1) | ポータブル・ポス (※注2) | |||||||
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※注2:「パナソニックシステムネットワークス株式会社」製 | ||||||||
(2) | 携帯電話 | |||||||
KDDIでは初となる、堅牢・防水・タッチパネルに対応したWindowsMobile搭載の次世代携帯電話を採用。同携帯電話は、音声通話と高速のデータ通信の同時利用に対応し、PP機能の一部を上位センターに肩代わりさせる「軒先クラウドコンピューティング」を実現することで、新サービスの提供基盤を構築します。 | ||||||||
(3) | ワークステーション | |||||||
Windows7の採用によるセキュリティ向上 |
6. | 導入台数 | ||||||||
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7. | 投資額 |
約300億円 |
8. | 導入時期 | |||||||||
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以上 |
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