平成18年4月19日 |
お客様各位 |
お詫びとお知らせ |
この度、弊社は荷主からの依頼により「冷凍いくら醤油漬」の食品表示ラベルの貼り替えおよび荷主への貼り替え場所の提供などを行い、また、倉庫業法で定める変更登録なしに荷物を保管するなど、食品流通に携わる企業としてあってはならない行為をしてしまいました。 商品をご購入されたお客様はもちろん、弊社をご支持くださっているお客様・社会の皆様の信頼を大きく裏切り、多大なご迷惑をおかけしたことを心より深くお詫びを申し上げます。 なお、これらのことは昨日既報のとおり、農林水産省・国土交通省から厳重注意を受けており、以下に詳細をお知らせいたします。 |
記 |
1. | 経緯 |
・平成17年10月中旬 | お預かりしている「冷凍いくら醤油漬」の賞味期限間近であることを荷主に伝え、指示を仰ぐ | |||
・11月11日〜 平成18年2月20日 |
荷主より表示ラベルの賞味期限などについて印字ミスがあるので、貼り替えてほしいという回答を文書で受け、貼り替え作業を行う | |||
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・ 2月21日〜3月3日 | ||||
(2月21日) | 農林水産省の任意調査の協力依頼を受け、対応する | |||
(2月22日) | 荷主に今後の新たな表示ラベルの貼り替えは行わない旨、口頭通知する | |||
(3月2日) | 荷主より、表示ラベル貼り替えの再依頼を受けたが、改めて荷主に対し、今後、表示ラベルの貼り替えは行わない旨、文書通知する | |||
(3月3日) | 荷主より、「自社の責任において自社の社員が倉庫に出向いて貼り替え作業を行うので、その場所を提供してほしい」という依頼があり認める | |||
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・3月4日〜3月8日 | 荷主からの要請、指示により、荷主自身が表示ラベルを貼り替えた「冷凍いくら醤油漬」を発送する | |||
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・3月9日〜3月10日 | 農林水産省の立ち入り検査を受ける | |||
・3月9日 | 当該荷主との取り引きを停止し、社内において食品流通を行っている荷主について点検を開始する |
2. | 原因 | |
(1) | ラベル貼り替えについて | |
荷主より表示ラベルの賞味期限などについて印字ミスがあったので表示ラベルを貼り替えてほしいという依頼を文書でもらい、疑うこともなく貼り替え作業を行いました。また、その後、「自社の社員が倉庫に出向くので、貼り替え場所を提供してほしい」という荷主の依頼に対して、安易に対応をしてしまいました。 | ||
(2) | 本来は増床の変更登録を届出るべきところ変更登録の届出を行っていませんでした。 | |
上記(1)(2)ともに、食品流通に携わる企業として関係法令の認識不足により発生したものです。 |
3. | 事後の対応 | |
(1) | 今回、該当するお客様を各戸訪問し、誠意をもって謝罪と対応をさせていただきます。 | |
(2) | ニュースリリース・本書をもって情報開示いたしました。 |
4. | 再発防止策 | |
(1) | 社内検査の実施 | |
3月22日までに、今回の荷主同様、食品をお預かりして流通加工しているその他の荷主様の荷物について一斉点検を実施しました。その結果、表示ラベルの規格・表示に関する運営での問題点はありませんでした。 | ||
(2) | 食品の流通・倉庫業に関連する基礎知識の研修 | |
3月21日に食品の取り扱いについて、3月27日に倉庫業についての通達を全社に配信しました。また、4月13日、全関係者に対して今回の経緯とともに、倉庫業に関しての研修を実施しました。また5月下旬までに農林水産省のご指導をいただき、食品の流通についての研修を実施する予定です。 | ||
(3) | コンプライアンス体制の徹底 | |
食品流通に係る関連法令について基礎知識を研修などを通して高めます。また、チェック機能が働く組織全体の整備と全社員に対してコンプライアンス経営を徹底し、企業の社会的責任を果たすための努力を実施してまいります。 | ||
(4) | 責任の所在 | |
今回、お客様各位に多大なるご迷惑ご心配をおかけしたことを真摯に受け止め、徹底した調査を実施し、原因を明らかにした上、責任の所在を明確にしてまいります。 |
ヤマト運輸株式会社 | |
代表取締役社長 | |
小倉 康嗣 |
以上 |
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