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CASE 01 本物のいい音楽を、年齢や地域を越えて すべての人々にお届けしたい インタビュー 音楽宅急便「クロネコファミリーコンサート」指揮者 飯森範親さん 音楽宅急便「クロネコファミリーコンサート」は、小さなお子様から大人まで、すべての人々に素晴らしい音楽を届けたいとの想いから、全国各地で開催し、2013年で28年目を迎えました。2008年より、すべての公演で指揮をされているのが飯森範親さん。山形交響楽団の音楽監督として次々に新機軸を打ち出し、小さなオーケストラを観客動員数180%の「奇跡のオーケストラ」へと育て上げた「挑戦するマエストロ」にお話をうかがいました。

音楽宅急便は自分のライフワーク。休むわけにはいきません

── 山形交響楽団をはじめとする多くのオーケストラを率い、2014年にはさらに新しいオーケストラポジションが加わるとか。そんな多忙の中、2008年以降、音楽宅急便「クロネコファミリーコンサート」のすべての指揮を引き受けてくださっています。飯森さんにとってクロネコファミリーコンサートとはどのようなものなのでしょうか。
飯森 35歳の時に、指揮者として自分の大切にしたいことについて考えたことがあるんです。第一に、自分の得意な分野を明確にしていく。第二に、オーケストラの魅力を人々に伝える。そして三番目が「教育」でした。自分の経験や音楽的なことを、子どもたちや音楽を志す人に伝えなければならない時期が絶対に来ると思っていました。
── それがクロネコファミリーコンサートにつながるわけですね。
飯森 そうです。その後、1つ目の得意な分野についてはベートーヴェン、マーラーと固まっていき、2つ目の魅力を伝えることも自分の中で確固たるものになってきました。そして、3つ目の「教育」を考えだした矢先にこのコンサートのお話をいただきました。だからこれは自分のライフワークであり、どんなに忙しくても休むわけにはいきません。
── 公演をされている中で、印象的だったことはありますか。
飯森 各公演、地元の合唱団と共演をするのですが、そこで非常に高い技術とモチベーションを持った素晴らしい合唱団に出会うことがあります。全国各地にこちらから出向かなければ、出会わなかった奇跡だと思います。また、幼少のころに音楽宅急便を聴き、大人になってオーケストラの一員として私と共演した方がいて、非常に縁を感じる出来事もありました。
2012年10月8日、コラニー文化ホール(山梨県甲府市)における公演では、地元6団体による特別編成の合唱団(総勢150名)が東京交響楽団と夢の共演を果たしました

2012年10月8日、コラニー文化ホール(山梨県甲府市)における公演では、地元6団体による特別編成の合唱団(総勢150名)が東京交響楽団と夢の共演を果たしました

可能性に満ちたプロジェクト。100年、続けてください

── プログラム内容にも大きく関わっておられますね。
飯森 2006年にクロネコファミリーコンサートがリニューアルした際に、いろいろとアイデアを出させてもらいました。方向性としては「小さな子どもから大人までが、本格的な、プロのオーケストラによるコンサートを聴ける」「子どもたちが受け身に聴くだけではなく参加できる」そして「クロネコファミリーコンサート発の名曲を生み出す」。このコンセプトには今もブレはありません。制作の方々とアイデアを出し合い、ミーティングを重ね、1年1年プログラムに手を加えながらブラッシュアップしてきました。
── 2013年に全会場で演奏される合唱曲「あめつちのうた」は名曲を生み出す第一弾となるのでしょうか。
飯森 これまでも「音楽物語」という演目ではいくつかオリジナル曲を作ってきました。しかし、国文学を専門とされ、エッセイストとしても有名な林望先生に作詩をお願いし、若手の有望株で、合唱の世界では大変注目されている上田真樹さんに作曲を委嘱するという試みは初めてです。一度聴いたらメロディーラインがずっと頭に残るような美しい曲に仕上がっています。このクロネコファミリーコンサート発の作品が、全国の合唱団でたくさん歌われて、日本の合唱曲のスタンダードになったら素晴らしいですね。クロネコファミリーコンサートというのは、そのようなさまざまな可能性に満ちたプロジェクトだと思います。
── 最後に、コンサートを主催するヤマトグループの印象はいかがでしょうか?
飯森 先日観たテレビで、ヤマトホールディングスの木川社長が過疎地における高齢者の「買い物支援」や「見守り」の取り組みを語っておられて、「あ、これはクロネコファミリーコンサートの理念にも近いものがあるな」と思いました。オーケストラが例えば人口が1万人くらいの場所に行くのは、本当に効率が悪いことです。しかし、ヤマトさんは、そこにある少数かもしれないけれど「聴きたいという気持ち」に耳を傾けて、応じようとする。人口の少ない地域にこそ出向いていく。そこがヤマトさんらしさだと思います。
 1年に10公演近く、これだけの大きなプロジェクトを28年もずーっと継続している会社は、ヤマトさんだけです。ヤマトさん、最高!(笑)100年、続けてくださいね。
── ありがとうございました。
「ぼくもわたしもクロネコ音楽隊!」には持参した楽器で参加

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ロビーでは交通遺児のための募金活動を実施

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終演時には会場中が一体となり、感動と温かな思いに満たされます

終演時には会場中が一体となり、感動と温かな思いに満たされます

飯森範親

音楽宅急便 「クロネコファミリーコンサート」
(「音楽宅急便〜おしゃべり好きなコンサート〜」から2006年にリニューアル)

第一回開催1986年 通産公演回数277回(1986年〜2012年) お招きした人数約40万人(1986年〜2012年)

ヤマトグループの「社会・環境教育」への取り組み詳細はこちら

クロネコヤマト環境教室

 小学生への環境教育をサポートする出張型教室。「地球温暖化」について皆で考えます。

高校生経営セミナー

 高校生が自分と社会との関わりを認識し、自ら進路を開拓できるようサポートします。

こども交通安全教室

 子どもの交通事故防止を願って全国で開催。参加者は210万人を超えました。

クロネコヤマト環境教室

「キッザニア」への出展

 子どもたちが仕事に挑戦して社会の仕組みを学ぶ「キッザニア(東京・甲子園)」に「宅配センター」のパビリオンを出展しています。

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