“DAN-TOTSU”を目指して 高校生経営セミナー
“DAN-TOTSU”を目指して 高校生経営セミナー

“DAN-TOTSU”を目指して 高校生経営セミナー

高校生経営セミナー
社会と関わる力を育んでゆく。

2014年に9回目を迎えた、ヤマト運輸の社会貢献活動「高校生経営セミナー」のテーマは「新たなネコロジー※の企画立案~事業を通じてみんなでエコ社会を実現しよう~」。シンガポールからの参加を含む19チームが経営陣に企画を発表しました。
※ ネコロジー:ヤマトグループの環境保護活動の総称。

Q 優勝チームに聞く……頑張ったポイントは?

A 企画した後の調査に、時間と労力を費やしました。

高校生経営セミナーの開催概要

東京電機大学高校の私たちが企画したのは、「エコ」で、採算が見込める地元・小金井市の活性化にも役立つ事業で、乾燥させた生ごみを宅急便で回収して肥料に変え地元農家に販売する、というものです。
最初は「企画が固まれば、後は簡単だろう」と思っていましたが、実際は違いました。それまであまり行ったことがなかった市役所に足を運んで資料を集めたり、法律を調べたり、企業に問い合わせたり……。一番苦労したのは、市役所や企業に電話をすること。友だちとは、いつも携帯電話で話しているのに、会ったことのない方々に電話するのは、慣れるまで少し怖かったです。
最終発表会当日は、「半年かけて練り上げた企画だから大丈夫」と思ってはいたものの、審査員の方から「肥料の価格設定は適正か?」と質問されて一瞬ヒヤッとしました。でも、念入りに調査していたので自信を持って答えられました。優勝できて、本当に嬉しいです。

第9回「高校生経営セミナー」の日程
高校生経営セミナーの日程
優勝した東京電機大学高校チームの事業企画
東京電機大学高校チームの事業企画内容

ごみ焼却場が無い小金井市では、ごみ問題が地域の課題として取り上げられています。そこで、家庭から出る可燃ごみの約半分を占める生ごみを減らすために堆肥化することを考えました。
まず、市内のクロネコメンバーズ(無料の個人会員サービス)会員の希望者を対象に生ごみ乾燥機を貸し出します。処理済みの生ごみを回収、プラントで発酵させて堆肥化した後、農家に販売します。また、高齢となった江戸東京野菜の生産者が指導者となって後継者を育成し、江戸東京野菜の生産量を増やすことで地元農業の活性化につなげます。

ディスカッションをする高校生
半年間で合計7回の打ち合わせを実施
プレゼンテーションを行う高校生
ヤマト運輸の経営陣を前にプレゼンテーション

Q メンターの役割とは?

A 社会との関わり方を学び、進路を切り開く力を身につけるサポートをすることです。

「高校生経営セミナー」の目的は、高校生が視野を広げて社会との関わりを認識し、自らの意志で進路を開拓していくきっかけにしてもらうこと。参加チームは約6か月間、その年のテーマに沿って事業を企画し、ヤマト運輸の社員は「メンター」として高校生が5つの 能力を育む手助けをします。
1つ目の能力は「最後まで諦めずにやり遂げる力」。優勝した3人は、見事にやり遂げました。2つ目、3つ目は「コミュニケーション能力」と「リサーチ・分析力」。最初は、市役所や企業への電話をためらっていましたが、私たちが「わからないことは訊ねようよ」と何度か促すうちに、進んで電話がかけられるようになりました。また、関連する法律を知らなければならないこと、綿密な調査が必要なことを実感するようにもなりました。4つ目の「タイムマネジメント力」には非常に感心しました。3人とは半年間で合計7回打ち合わせをしましたが、毎回必ず「宿題」を計画通りに進めていました。5つ目の「プレゼンテーションスキル」も、審査員からの厳しい質問に動じることなく、立派なものでした。その結果、彼女たちの地元・小金井市が抱えるごみや農業などに関する問題を、広い視野で総合的に捉え、調査し、考え抜いた企画が高く評価されたのです。

Q 高校生たちと接して得られたものは?

A 社員教育にもつながる点が多くありました。

「高校生経営セミナー」では、社員が高校の先生方と相談しながらメンターを務めます。今回は埼京主管支店と東東京主管支店の人材育成課が合同で高校生をサポートしました。
「間違えても『違う』と否定せず、疑問を投げかけるなどして気付いてもらう」「一人だけでは心が折れそうな難しいことでも、仲間と一緒なら乗り越えられることを知ってもらう」などのメンターの心得は、社員教育にもつながると思います。

(公社)ジュニア・アチーブメント日本様から

生徒へ向き合う姿勢は、企業姿勢そのものです。

公益社団法人
ジュニア・アチーブメント日本
理事・事務局長
黒木 自子 様

ヤマト運輸に協賛していただいている「高校生経営セミナー」は2014年で9回目を迎えました。忙しい業務のなか、約半年近くという長期間、担当チームの生徒たちに寄り添っていただくことは、そう簡単にできることではありません。生徒へ向き合うその誠実な姿勢は、ヤマト運輸の企業姿勢そのもので、何が生徒にとって一番大切なのかを最優先に考えて下さるので、心から信頼しています。
こうした取り組みが評価され、平成26年度「文部科学省青少年の体験活動推進企業表彰」において審査委員会奨励賞を受賞することができたことを、本当に嬉しく思います。